良質な動物性原材料である鴨肉を50%使用しているドッグフードの『アカナ・オリジン フリーランダック』。国産のドッグフードでは鶏肉を使用しているものが主流ですが、鶏肉と比較して様々な栄養素を豊富に含むのが鴨肉になります。
- 原材料として鴨肉を多く含むドッグフードでは、犬の健康にどのような影響があるの?
- 鴨肉と鶏肉を比較してそれぞれの違いや与える際の注意点が知りたい。
- 食物アレルギーを持つ犬にも向いている『アカナ・オリジン フリーランダック』について詳しく知りたい。
この記事を読むと、上記のような疑問に加え、鴨肉を与えないよう注意をした方が良い犬の特徴や、逆に鴨肉を与えることをオススメする犬の特徴が分かります。
- 鴨肉は、不飽和脂肪酸、ビタミンA、B1、B2、鉄を多く含み栄養価が高い
- 鴨肉はリンの含有量が多く、腎臓病の犬に与えるのはオススメしない
- アカナ・オリジン フリーランダックは、良質な動物原材料である鴨肉を使用したドッグフード
- アカナ・オリジン フリーランダックは、高タンパク質かつ脂肪酸が豊富で健康の維持に役立つ
- アカナ・オリジン フリーランダックは、1kgあたり1,693円と楽天市場での購入が最安
「アカナ パピースモールブリード」から成犬用への最適な切り替えのタイミングについてはこちらの記事で詳しく解説しています。オススメの切り替え先フードについても解説しているので、お悩みの方はぜひ参考にして下さいね。
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執筆者プロフィール

なお
- 病院薬剤師(8年)→薬局薬剤師(1年)→フリーランスとして活動開始
〈資格〉
日本化学療法学会 抗菌化学療法認定薬剤師
日本病院薬剤師会 病院薬学認定薬剤師
一般社団法人薬学教育協議会 認定実務実習指導薬剤師 - ペット飼育初心者だったが、2018年にチワワのアルに一目惚れし、お迎え
- プロフィールの詳細はこちらから
鴨肉の栄養価と鶏肉・牛肉・豚肉との比較

鴨肉は栄養価が高く、嗜好性に優れています。鶏肉と比較して脂質が高く、体内では合成できない必須脂肪酸を多く含むのが鴨肉の特徴になります。
鴨肉の栄養価
不飽和脂肪酸
脂肪酸は「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分類され、「不飽和脂肪酸」はさらに「一価不飽和脂肪酸」と「多価不飽和脂肪酸」に分類されます。それぞれの脂肪酸の役割と代表例は以下の通りになります。
- 飽和脂肪酸(体内合成可):エネルギーを生成する一方でLDLコレステロールや中性脂肪を増やす
例:酪酸、パルミチン酸、ステアリン酸 - 一価不飽和脂肪酸(体内合成可):LDLコレステロールを減らし、血栓や心疾患を予防する
例:オレイン酸 - 多価不飽和脂肪酸(体内合成不可):LDLコレステロールを強力に減らす
例:オメガ6脂肪酸→リノール酸、アラキドン酸 オメガ3脂肪酸→α-リノレン酸、DHA、EPA
鴨肉は、中でもDHAの基になるリノール酸、α-リノレン酸などの必須脂肪酸を多く含んでいます。脂肪酸はすべてバランス良く摂ることが重要で、鴨肉は理想の摂取比に比較的近いバランスで含まれているのが特徴です。
- 理想の脂肪酸摂取比
飽和脂肪酸:一価不飽和脂肪酸:多価不飽和脂肪酸=3:4:3 - 鴨肉に含まれる脂肪酸割合
飽和脂肪酸:一価不飽和脂肪酸:多価不飽和脂肪酸=3:5:2
ビタミンA、B1、B2、ナイアシン
鴨肉には、ビタミンA、B1、B2、ナイアシン等の豊富なビタミンが含まれており、犬の健康に大きく関わります。ビタミンの役割と欠乏症は以下の通りになります。
- ビタミンA:がんや動脈硬化の予防、眼、皮膚、粘膜の正常な機能を保つ
欠乏症→眼や皮膚の疾患、感染症、肺疾患など - ビタミンB1:皮膚、粘膜の正常な機能を保つ
欠乏症→疲労感、歩行障害、筋力低下など - ビタミンB2:皮膚・被毛の健康を維持・質を向上させる
欠乏症→元気がなくなる、食欲不振、運動失調など - ナイアシン:皮膚の保湿力の向上
欠乏症→皮膚炎など
鉄
鴨肉に豊富に含まれている鉄分は体内で吸収されやすく、犬の健康に大きく関わります。鉄の役割と欠乏症は以下の通りになります。
- 鉄:赤血球中のヘモグロビンの主要成分で、酸素を全身に運ぶ
欠乏症→疲労感、元気がなくなる、鉄欠乏性貧血による呼吸困難、心疾患など
鴨肉と鶏肉・牛肉・豚肉の栄養価の比較
▪️鴨肉・鶏肉・牛肉・豚肉の栄養価比較表(100gあたり)
肉の種類 | (皮付き) 合鴨肉 | (むね・皮付き) 鶏肉 | (もも・皮付き) 鶏肉 | (もも・赤身) 牛肉 | (もも・赤身) 豚肉 |
エネルギー(kcal) | 304 | 229 | 234 | 176 | 133 |
たんぱく質(g) | 14.2 | 19.5 | 17.3 | 21.3 | 21.9 |
脂質(g) | 29.0 | 17.2 | 19.1 | 10.7 | 5.3 |
ビタミンA(μg) | 46 | 72 | 47 | 0 | 4 |
ビタミンB1(mg) | 0.24 | 0.05 | 0.07 | 0.1 | 1.01 |
ビタミンB2(mg) | 0.35 | 0.08 | 0.23 | 0.22 | 0.21 |
ナイアシン(mg) | 3.8 | 7.9 | 3.8 | 6.2 | 8.1 |
鉄(mg) | 1.9 | 0.3 | 0.9 | 2.8 | 0.9 |
飽和脂肪酸(g) | 8.02 | 5.19 | 5.67 | 3.53 | 1.74 |
一価不飽和脂肪酸(g) | 13.32 | 8.20 | 9.00 | 5.31 | 2.22 |
多価不飽和脂肪酸(g) | 5.66 | 2.37 | 2.78 | 0.39 | 0.48 |
鴨肉を他肉と比較したところ、鴨肉では上記の成分の多くが他肉より豊富に含まれていることが分かりました。栄養価が高く、犬の健康に良い影響を与えそうですね。
カロリーや脂質が高いところが気になりましたが、皮に多くの脂肪が含まれているためと考えられます。ドッグフードでは使用されている鴨肉も厳選されているものが多く、実際にはカロリーが少ない場合もあるので、購入の際には表記の確認が必要です。
犬に鴨肉を与える際の注意点
生で与えない
鴨肉に付着している細菌や寄生虫による食中毒防止のため、必ず加熱してから与えるようにしましょう。生で与えると食中毒を起こし、嘔吐や下痢などの症状を引き起こす可能性があります。
少量から与える
鴨肉はアレルギーを引き起こす可能性がそれほど高くない食材にはなりますが、念の為与えるときは少量から与えるようにしましょう。万が一、皮膚の痒み、下痢、嘔吐等のアレルギー反応がみられた場合は、動物病院へ連れて行くようにしましょう。
腎臓の悪い犬には与えない
鴨肉や鶏肉などはリンの含有量が高めです。腎機能が低下した犬に与えると、リンが効率的に排出されず体内に蓄積してしまい腎機能をさらに低下させてしまうため、与えるのは控えるようにしましょう。
鴨肉の皮は取り除いて与える
鴨肉の皮部分には脂肪が多く肥満の原因となってしまうため、皮は取り除いてから与えるようにしましょう。

愛犬の健康にも影響しかねないので、必ず与える際の注意点は確認してね



鴨肉を与える場合はこれから紹介するドッグフードがオススメだよ!
鴨肉を使用したフード『アカナ・オリジン フリーランダック』


アカナ・オリジン フリーランダックはこんな方にオススメ!
『アカナ・オリジン フリーランダック』は、良質な動物原材料である鴨肉を使用した数少ないドッグフードです。以下に当てはまる犬には特にオススメできるドッグフードになっているのでぜひ参考にしてみて下さい。
- 鴨肉を使用したドッグフードをお探しの方
- 鶏肉・牛肉・豚肉・魚・乳製品・小麦などに食物アレルギーを持つ犬
- ドッグフードへの食い付きが悪い犬
- 皮膚・被毛の健康維持やLDLコレステロールの低下を目的とする犬
- 運動量が多い犬
- 良質な動物原材料を使用しており、不要な添加物を使用していないドッグフードをお探しの方
- 全犬種・全オールステージに対応したドッグフードをお探しの方



逆に『アカナ・オリジン フリーランダック』を与えない方がいい犬は?



公式には注意されていないけど、成分的な観点から次のような犬には与えない方がいいと思うよ!
『アカナ・オリジン フリーランダック』をオススメしない犬や飼い主
- 腎臓病や肝臓病などの内臓疾患がある犬
- 肥満犬や食欲が落ちてきたシニア犬
- 鴨肉アレルギーのある犬
高タンパク質かつリンも0.9%と高く(腎臓病の成犬への推奨値:0.4%以下程度)、脂肪分も15%と高いため、腎臓病・肝臓病・肥満を持つ犬に与えると症状が悪化してしまう可能性があります。
鴨肉は、他のドッグフードで使用されることの多い牛肉・鶏肉・羊肉・豚肉・魚と比較してアレルゲンとなることの少ない原材料です。しかし、アレルギーを引き起こす可能性はゼロではないので注意が必要です。
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アカナ・オリジン フリーランダックの基本情報
『アカナ・オリジン フリーランダック』は、健康維持・推進に向けて、ペット栄養学の研究に基づいて作られている総合栄養食です。健康寿命の長期化と様々な病気の予防のサポートが見込めるドッグフードとして人気を集めています。
(S〜Dの5段階で評価) | 総合評価A評価 |
内容量(1袋) | 2.0kg、6.0kg、11.4kg |
価格 | 19,305円(11.4kg最安値) |
カロリー | 339.3kcal/100g |
目的 | 総合栄養食 |
主原材料 | 鴨肉 |
タイプ | ドライフード |
対応年齢・対応犬種 | 全年齢・全犬種対応 |
原産国 | カナダ |
栄養成分:高タンパク質、必須脂肪酸が豊富
『アカナ・オリジン フリーランダック』の一番の特徴は、高タンパク質かつ必須脂肪酸に富んでいることです。犬の筋肉の発育サポートやLDLコレステロールの低下効果などが期待できます。
項目 | 成分値 | 参考値(成犬) |
(100g中) | エネルギー339.3kcal | 350〜370kcal |
粗タンパク質 | 31.0%以上 | 21〜25% |
脂肪分 | 15.0%以上 | 12〜14% |
粗繊維 | 5.0%以下 | 4〜5%以下程度 |
粗灰分 | 7.5%以下 | 5〜10% |
水分 | 12.0%以下 | 10.0%以下 |
カルシウム/リン | 1.3%以上/0.9%以上 | 0.5〜1.8% /0.4〜1.6% |
オメガ6/オメガ3 | 2.2%以上/0.8%以上 | – |
DHA/EPA | 0.15%以上/0.1%以上 | – |



参考値から外れている項目もあるけど大丈夫なの?



『アカナ・オリジン フリーランダック』は、AAFCOの栄養基準をクリアした総合栄養食だよ。与えるのに向かない犬もいるから注意が必要だね。
原材料:鴨肉を50%使用した良質な動物原材料
『アカナ・オリジン フリーランダック』は、鴨肉を使用して50%が良質な動物原材料となるように作られています。人工添加物など粗悪な添加物は使用されておらず、安心して与えられるドッグフードになっていますね。
原材料名
新鮮鴨肉 (18%), 乾燥鴨肉 (17%), 丸ごとグリーンピース, 丸ごと赤レンズ豆, 新鮮鴨内臓 (レバー, 心臓, 腎臓) (7%), 鴨脂肪 (6%), 新鮮バートレット梨 (4%), 丸ごとヒヨコ豆, 丸ごと緑レンズ豆, 丸ごとイエローピース, 乾燥鴨軟骨 (2%), レンズ豆繊維, 海藻 (1.2%) (DHAとEPAの純粋で持続可能な供給源), 新鮮丸ごとバターナッツスクワッシュ, 新鮮丸ごとカボチャ, 乾燥ブラウンケルプ, フリーズドライ鴨レバー (0.1%), 塩, 新鮮丸ごとクランベリー, 新鮮丸ごとブルーベリー, チコリールート, ターメリック, オオアザミ, ゴボウ, ラベンダー, マシュマロルート, ローズヒップ 酸化防止剤:天然成分から抽出したトコフェロール 添加栄養素(1kg当たり):ビタミンE: 100IU, アミノ酸水和物亜鉛キレート: 100mg, アミノ酸水和物銅キレート: 10mg 添加腸球菌:エンテロコッカスフェシウムNCIMB10415:600×10^6CFU
原材料として使用されている添加腸球菌のエンテロコッカスフェシウムは、プロバイオティクスと呼ばれる自然発生の細菌で、腸内細菌のバランスが崩れたときに腸内細菌叢を再形成する働きがあります。
体重・運動量別の給与量
1日の給与量(与える回数は、1日2回推奨) | ||
現在の体重 | 通常 (1日1時間未満の運動) | 活発 (1日1時間以上の運動) |
2kg | 30g | 40g |
5kg | 60g | 90g |
10kg | 120g | 180g |
20kg | 200g | 300g |
30kg | 270g | 400g |
40kg | 330g | 480g |
50kg | 390g | 570g |
アカナ・オリジン フリーランダックの口コミ
良い口コミ
良い口コミとしては、アレルギーのある犬にも与えられた、食い付きが良い、下痢をしなくなった、その他健康面での改善が見られたといった声が多くありました。
悪い口コミ
悪い口コミとしては、値段が高い、体質に合わなかったといった声がありました。
体質に関しては、すべての犬に合うことはどのドッグフードでもあり得ないので、愛犬に合うドッグフードを見つけることが大切です。値段に関しても楽天市場で11.4kgを購入することで、1kgあたり1,693円と安くなるのでかなり安いのではないでしょうか。
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アカナ・オリジン フリーランダックの良い点・悪い点
『アカナ・オリジン フリーランダック』は全年齢・全犬種にオススメできるドッグフードですが、一部不向きな犬もいるので次の点を確認してから与えましょう。
〈アカナ・オリジン フリーランダックの良い点〉
- アレルゲンとなりにくい鴨肉が使用されており、アレルギー持ちの犬に向いている
- 高タンパク質、かつ脂肪酸が豊富で筋肉の発育のサポートができる
- 皮膚・被毛の健康維持やLDLコレステロールの低下が期待できる
- 腸の健康をサポートする成分が含まれている
- 良質な原材料が使用されており、粗悪な添加物も使用されていないので安全性が高い
- 食い付きが良い
- 価格が安い(楽天市場での購入が最もオススメ)
〈アカナ・オリジン フリーランダックの悪い点〉
- 運動量の少ない小型犬や食欲が落ちたシニア犬では肥満のリスクがある
- 腎臓病や肝臓病を持つ犬では、症状を悪化させる可能性がある
- 国産にこだわりのある方には向かない
アカナ・オリジン フリーランダックの料金比較
公式サイト、楽天市場、Amazon、市販で比較すると、楽天市場での購入が最安(1kgあたり1,693円)
▪️『アカナ・オリジン フリーランダック』11.4kgの料金比較
購入先 | 価格/1kg | 送料 |
公式サイト | 29,700円(税込) | 770円 |
楽天市場 | 19,305円(税込) | 無料 |
Amazon | 19,937円(税込) | 無料 |
市販 | 29,700円(税込) | 無料 |
『アカナ・オリジン フリーランダック』の購入は、楽天市場での購入が公式サイトより1万円以上安く、今回比較した4つの中で最安の結果となりました。楽天市場での購入では楽天ポイントも付与されるのでお得ですね!
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まとめ
今回の記事のまとめです。
- 鴨肉は、不飽和脂肪酸、ビタミンA、B1、B2、鉄を多く含み栄養価が高い
- 鴨肉はリンの含有量が多く、腎臓病の犬に与えるのはオススメしない
- アカナ・オリジン フリーランダックは、良質な動物原材料である鴨肉を多く使用している
- アカナ・オリジン フリーランダックは、高タンパク質かつ脂肪酸豊富で健康の維持に役立つ
- アカナ・オリジン フリーランダックは、1kgあたり1,693円と楽天市場での購入が最安
本記事では、鴨肉とそれを多く使用したドッグフードの『アカナ・オリジン フリーランダック』について栄養素や原材料の内容を基に解説してきました。愛犬に鴨肉を与えようとお考えの方に対して、この記事が一つでもお悩みを解決できる手助けになれば幸いです。