愛するワンちゃんには、いつまでも元気で、一日でも長くそばにいてほしい。これは、すべての飼い主さんに共通する切なる願いではないでしょうか。そのために、日々の食事や運動、生活環境に気を配り、様々な健康情報を探している方も多いはずです。
近年、そんな健康意識の高い飼い主さんたちの間で、あるスーパーフードが注目を集めています。それが、「モリンガ」です。
「モリンガって、人間用のサプリメントで聞いたことがあるけど、犬にもいいの?」
「どんな効果が期待できるの? 安全性は大丈夫なの?」
そんな疑問をお持ちかもしれません。
モリンガは、その驚異的な栄養価から「奇跡の木」や「生命の木」とも呼ばれ、古くから世界各地で健康維持のために利用されてきました。そして今、その恩恵は私たちの愛するパートナーであるワンちゃんにも及ぶ可能性が期待されています。
この記事では、そんな注目のスーパーフードである「モリンガ」について、以下の点を徹底的に掘り下げて解説します。
- モリンガとは一体何なのか? その驚くべき栄養価と「奇跡の木」と呼ばれる理由
- 愛犬にモリンガを与えることで期待できる効果
- 安全なモリンガの与え方
- 絶対に知っておくべき注意点
- モリンガを含むオススメのドッグフード
- よくある質問(Q&A)
この記事を読めば、モリンガに関するあなたの疑問や不安が解消され、「奇跡の木」の力を愛犬のために安全かつ最大限に活かすための知識が身につきます。
モリンガの摂取には
「このこのごはん」がオススメ!
モリンガには苦味があり、パウダーやサプリでは食べてくれない可能性があります。「このこのごはん」は、食い付きにも定評があり、継続的に摂取することを考えるとモリンガを使ったフードに切り替えることがオススメです。
このこのごはんは、体重管理・涙やけ・毛並み・においなどにお悩みの小型犬にオススメ!
執筆者プロフィール

なお
- 病院薬剤師(8年)→薬局薬剤師(1年)→フリーランスとして活動開始
〈資格〉
日本化学療法学会 抗菌化学療法認定薬剤師
日本病院薬剤師会 病院薬学認定薬剤師
一般社団法人薬学教育協議会 認定実務実習指導薬剤師 - ペット飼育初心者だったが、2018年にチワワのアルに一目惚れし、お迎え
- プロフィールの詳細はこちらから
モリンガとは? – 「奇跡の木」と呼ばれる理由

モリンガは、北インドを原産とするワサビノキ科の植物です。亜熱帯・熱帯地域で広く栽培されており、非常に成長が早いのが特徴です。驚くべきことに、葉、花、種、鞘、根、樹皮に至るまで、ほぼ全ての部分を利用できる、まさに捨てるところのない植物なのです。
なぜモリンガは「奇跡の木」や「生命の木」とまで呼ばれるのでしょうか? その最大の理由は、圧倒的な栄養価の高さとバランスの良さにあります。
モリンガの葉には、90種類以上もの栄養素が含まれていると言われています。代表的なものを見てみましょう。
【モリンガの葉に含まれる代表的な栄養素】1)
◼︎ビタミン類
- ビタミンA:トマトの8.4倍
- ビタミンC:イチゴの2.3倍
- ビタミンB1、B2、B6、E、ナイアシン、葉酸
◼︎ミネラル類
- カルシウム:牛乳の1.7倍
- カリウム:バナナの1.3倍
- 鉄:ホウレンソウの2.0倍
◼︎必須アミノ酸(全9種類)
◼︎抗酸化物質
- ポリフェノール(クロロゲン酸類)
- フラボノール(ケリセチン配糖体、ケンフェロール配糖体)
◼︎GABA
◼︎食物繊維
このように、モリンガはビタミン、ミネラル、アミノ酸、抗酸化物質などを驚くほど豊富に、かつバランス良く含んでいます。これが、モリンガが「奇跡の木」と呼ばれる所以であり、世界中の研究者や健康に関心のある人々から注目を集める理由になります。
モリンガが犬へ与える驚きの効果

さて、これほど栄養満点なモリンガですが、私たちの愛犬には具体的にどのような良い影響を与えてくれる可能性があるのでしょうか? 現在期待されている主なメリットを詳しく見ていきましょう。
総合的な栄養補給と健康維持のベースアップ
毎日の食事は、愛犬の健康の基本です。しかし、市販の総合栄養食ドッグフードであっても、個々の犬の体質や活動量、年齢によっては特定の栄養素が不足したり、加熱処理によって失われたりする可能性があります。また、手作り食を与えている場合は、栄養バランスを完璧に整えるのは非常に難しいものです。
モリンガは、これらの不足しがちなビタミン、ミネラル、アミノ酸などを天然の形で補うのに役立ちます。特定の栄養素を単体で摂取するサプリメントとは異なり、多様な栄養素をバランス良く摂取できるため、体全体の栄養状態を底上げし、健康維持のベースを強化する効果が期待できます。
免疫システムのサポートと抵抗力向上
人間と同じように、犬も加齢やストレス、病気などによって免疫力が低下します。免疫力が低下すると、感染症にかかりやすくなったり、アレルギー症状が悪化したり、様々な健康トラブルを引き起こしやすくなります。
モリンガに豊富に含まれるビタミンA、C、E、ポリフェノールなどの強力な抗酸化物質は、体内で過剰に発生し細胞を傷つける「活性酸素」を除去する働きがあります。これにより、細胞レベルでのダメージを軽減し、免疫システムが正常に機能するのをサポートします。
食物アレルギーの予防
食べ物によるアレルギーでお悩みのワンちゃんは多いですよね。モリンガの長期摂取において食べ物によるアレルギーを抑える効果が研究において認められています。
嶋田らの研究2)において、モリンガ葉を与えたマウスでは血中総IgE量が有意に低く、I型アレルギーに分類される疾患に対して有効である可能性が示されています。また、常山らの研究3)においても、モリンガが食物アレルギーを抑制する作用が認められ、長期間摂取することが適している旨が報告されています。
皮膚と被毛の健康維持・トラブル改善
「愛犬の毛艶が悪くなった」「皮膚を痒がることが増えた」といった悩みはありませんか? 皮膚や被毛の状態は、健康のバロメーターとも言われます。
モリンガに含まれるビタミンE、亜鉛、必須アミノ酸(特にメチオニンやシスチンなど)は、健康な皮膚細胞のターンオーバーを促し、丈夫で美しい毛並みを作るために欠かせない栄養素です。また、抗酸化作用や抗炎症作用も、皮膚の健康維持に関与します。
〈モリンガを食事に取り入れることで期待できる被毛への効果〉
- 毛艶が良くなり、輝きが増す
- フケやかゆみが軽減される
- 皮膚炎などの皮膚トラブルが改善に向かう
- 抜け毛が減る
皮膚トラブルに悩むワンちゃんや、ショードッグのような美しい被毛を目指したいワンちゃんにとっても、試してみる価値のある選択肢と言えるでしょう。
関節ケアとアクティブな毎日をサポート
シニア期に入ったワンちゃんや、特定の犬種(ダックスフンド、コーギー、大型犬など)では、関節炎や椎間板ヘルニアなどの関節トラブルが起こりやすくなります。痛みや不快感から、散歩に行きたがらなくなったり、動きが鈍くなったりすることも少なくありません。
モリンガには、ケルセチンなどのフラボノイドをはじめとする抗炎症作用を持つとされる成分が含まれています。これらの成分が、関節の炎症を和らげ、痛みを軽減するのに役立ちます。
〈モリンガを食事に取り入れることで期待できる関節への効果〉
- シニア犬の足腰の負担を軽減し、QOL(生活の質)を維持する
- 関節炎の進行を緩やかにする
- 活発な運動を続けられるようにサポートする
もちろん、モリンガだけで関節疾患が治るわけではありませんが、日々のケアの一環として取り入れることで、愛犬が少しでも快適に、アクティブに過ごせる時間を延ばす手助けになるかもしれません。
消化器系の健康とデトックス効果
お腹の調子は、全身の健康に大きく影響します。便秘や下痢を繰り返したり、食欲不振になったりすると、ワンちゃん自身も辛いですし、飼い主さんも心配ですよね。
モリンガには、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方がバランス良く含まれており、健康的な消化器系の維持をサポートします。
〈モリンガを食事に取り入れることで期待できる消化器への効果〉
- 腸のぜん動運動を促進し、便通を改善する(便秘解消)
- 善玉菌のエサとなり、腸内フローラ(腸内細菌叢)のバランスを整える
- 消化吸収を穏やかにする
さらに、モリンガには体内の不要な物質や老廃物の排出を助ける、いわゆるデトックス効果も期待されています。肝臓や腎臓の働きをサポートし、体を内側からクリーンに保つ手助けをしてくれます。
その他期待される効果
上記以外にも、モリンガには様々な健康効果の可能性が研究されています。
- 抗がん作用:複数の研究でモリンガ抽出物が特定のがん細胞の増殖を抑制する可能性が示されていますが、犬に対する効果や安全性はまだ確立されていません。
- 血糖値降下作用:人間においては血糖値の上昇を緩やかにする効果が報告されており、犬の糖尿病管理への応用も期待されています。
- 血圧降下作用:抗血圧作用のあるGABAを含み、モリンガを長期に継続的に摂取することで高血圧の発症予防が期待できます。
- 口臭予防:抗菌作用により、口内環境を整え、口臭を軽減する可能性も考えられます。
- 貧血予防:豊富な鉄分が、赤血球の生成を助け、貧血気味の犬のサポートになる可能性があります。
これらの効果については、まだ研究途上のものも多く、過度な期待は禁物ですが、モリンガが持つ潜在能力の広さを示していると言えるでしょう。
犬への安全なモリンガの与え方

モリンガの素晴らしいメリットを知ると早速愛犬に与えてみたくなりますよね。しかし、与え方を間違えると逆効果になる可能性もあります。次に、安全かつ効果的にモリンガを与えるためのポイントを詳しく解説します。
主な形態と与えやすさ
犬用に利用されるモリンガ製品には、いくつかの形態があります。
【モリンガ製剤の主な形態】
- ドッグフード含有タイプ
- パウダー(粉末)タイプ
- サプリメント(錠剤・カプセル)タイプ
- おやつタイプ
- 生葉・乾燥葉
どの形態を選ぶかは、愛犬の好みや性格、飼い主さんのライフスタイルに合わせて決めると良いでしょう。ただ、効果が得られるには長期間摂取する必要があり、独特の風味(少し青臭い、抹茶のような風味)を嫌がる可能性もあるため、その不安を解消できるモリンガ含有のドッグフードで試すのがオススメです。
モリンガを含有するドッグフード『このこのごはん』に関しては以下の記事で詳しく解説しました。小型犬には、圧倒的に「このこのごはん」をオススメする理由を併せて掲載しているので、ぜひ参考にして下さい。
【このこのごはん】低カロリーで体重4キロ超のチワワに最適?やめた人の口コミを分析

\ モリンガ含有フードのオススメは「このこのごはん」/
適切な量の見極め方 – これが最重要!
モリンガを与える上で、最も重要なのが「量」です。栄養価が高いだけに、与えすぎは禁物です。
- 鉄則:ごく少量から始める!
アレルギー反応や下痢・嘔吐などの消化器症状が出ないかを確認するため少量から開始します。数日間様子を見て、問題がなければ少しずつ増やしていきます。 - 体重別の目安を参考に
多くの製品には、体重別の給与目安量が記載されています。まずはそれを参考にしましょう。 - 個体差を考慮する
同じ体重でも年齢、犬種、運動量、健康状態、消化能力などによって適切な量は異なります。子犬や老犬、消化器系が弱い子には、より慎重に様子を見ながら調整する必要があります。 - 迷ったら、必ず獣医師に相談!
自己判断で量や与え方を決めるのは危険です。特に、何らかの健康問題を抱えている場合や、他のサプリメント、薬を服用している場合は、必ずかかりつけの獣医師に相談し、指示を仰いでください。これが最も安全で確実な方法です。
与えるタイミングと頻度
- 与えるタイミング
一般的には食事と一緒に与えるのがオススメです。空腹時に与えるよりも消化吸収が緩やかになり、胃腸への負担も少なくなります。1日の給与量を朝晩の食事に分けて与えるのも良いでしょう。 - 与える頻度
モリンガの効果を期待するなら、毎日継続して与えることが大切です。たまに与えるだけでは、十分な効果は得られにくいでしょう。サプリメントは薬とは異なり、体質改善や健康維持を目的とするものが多いため、焦らずじっくり続けることが重要です。
モリンガを犬に与える上での重要な注意点 – 安全のために必ず守って!

モリンガは素晴らしい可能性を秘めた食品ですが、安全に利用するためには、いくつかの非常に重要な注意点があります。これらを守らないと、かえって愛犬の健康を損ねてしまう可能性もありますので、必ず頭に入れておきましょう。
過剰摂取のリスク – 「過ぎたるは猶及ばざるが如し」
「体に良いものなら、たくさんあげた方が効果があるのでは?」と考えてしまうかもしれませんが、それは大きな間違いです。モリンガの過剰摂取は、様々な問題を引き起こす可能性があります。
- 消化器症状
最も起こりやすいのが、下痢、軟便、嘔吐、腹痛などの消化器系の不調です。豊富な食物繊維やその他の成分が、一度に大量に摂取されることで胃腸に負担をかけてしまうためです。 - 腎障害
モリンガはミネラルも豊富ですが、カリウムなどの特定のミネラルを過剰に摂取すると、体内のミネラルバランスが崩れ、腎臓病などの健康被害を引き起こすリスクがあります。 - その他の副作用
まれに、低血糖や血圧低下などを引き起こす可能性も指摘されています。
「適量を守ること」、「少量から始めて徐々に慣らすこと」が安全にモリンガを利用する上で大切なことです。
アレルギーの可能性 – 初めて与える時は慎重に
どんな食べ物でも、アレルギー反応を示す可能性はゼロではありません。モリンガも例外ではありません。
- アレルギー症状
- 皮膚症状:体を異常に痒がる、皮膚が赤くなる、発疹が出る、腫れるなど。
- 消化器症状:嘔吐、下痢。
- 呼吸器症状:くしゃみ、鼻水、咳、呼吸苦。
- その他:元気がなくなる、ぐったりするなど。
- 対処法
- 初めて与える際は、ごく少量にとどめ、その後数時間〜1日程度は愛犬の様子を注意深く観察する。
- 上記のようなアレルギー症状が見られた場合は、直ちにモリンガを与えるのを中止し、すぐに動物病院を受診する。
- アレルギー体質の犬や、食物アレルギーの既往がある犬は、事前に獣医師へ相談する。
特定の健康状態にある犬への注意 – 必ず獣医師に相談を!
以下のような健康状態にあるワンちゃんにモリンガを与える場合は、自己判断は絶対にせず、必ず事前にかかりつけの獣医師に相談してください。
- 腎臓病
モリンガはカリウムを豊富に含みます。腎臓病の犬はカリウムの排泄能力が低下しており、高カリウム血症を引き起こすリスクがあるため、原則避けましょう。 - 肝臓病
肝臓に負担がかかる可能性も考慮し、獣医師に相談が必要です。 - 妊娠中・授乳中
安全性が確立されていないため、避けるのが最も安全です。どうしても与えたい場合は、必ず獣医師にリスクとベネフィットを確認してください。 - 子犬・老犬
消化器官が未熟であったり、機能が低下していることがあります。与える場合は、慎重に様子を見る必要があるため、獣医師へ相談するようにしてください。 - 糖尿病
血糖値に影響を与える可能性があるため、インスリン投与量などの調整が必要になる場合があります。必ず獣医師の管理下で与えてください。 - 甲状腺疾患
甲状腺ホルモンに影響を与える可能性が指摘されています。甲状腺の薬を服用中の場合は、必ず獣医師に相談してください。
薬との相互作用 – 飲み合わせに注意!
モリンガは、特定の薬の効果に影響を与える可能性があります。
- 血液凝固阻止薬(ワルファリン)
- 糖尿病治療薬
- 高血圧薬
- 甲状腺ホルモン薬
- 肝臓で代謝する薬
愛犬が何らかの薬を服用している場合は、モリンガを与え始める前に、必ず獣医師に相談し、飲み合わせに問題がないかを確認してください。
これらの注意点をしっかりと守ることが、モリンガを愛犬の健康のために安全に活用するための鍵となります。
モリンガ含有のおすすめドッグフード「このこのごはん」

- 脂質が8.0%以上と低く、運動量の少ない室内犬にオススメ
- 少量でも健康のために大きな働きを持つ食材の「モリンガ」が配合されている
- 肉原料は生肉100%で、必要な栄養素をバランスよく過不足なく配合している
- 乳酸菌を配合しているため、善玉菌を増やして腸内細菌叢を改善することが期待できる
- 保存料不使用、酸化防止剤不使用、オイルコーティングなし、人工添加物フリー、小麦グルテンフリー
包装 | 1.0kg |
商品価格 | 初回:3,278円(税込・送料無料) 2回目以降/2袋:6,556円(税込・送料850円) 商品代11,000円(税込)以上で送料無料 |
(送料含む) | 1kgあたりの価格初回:3,278円 2回目以降/1袋:3,703円 2回目以降/4袋以上:3,278円 |
原産地 | 日本 |
kcal/100g | 343Kcal |
原材料名※ | 鶏肉(ささみ、胸肉、レバー)、玄米、大麦、ビール酵母、鰹節、米油、乾燥卵黄、鹿肉、ま ぐろ、青パパイヤ末、モリンガ、さつまいも、 わかめ、昆布、乳酸菌、セレン酵母、レートレオ ニン、ミネラル類(牛骨未焼成カルシウム、 卵殻未焼成カルシウム、塩化ナトリウム、塩 化カリウム、グルコン酸亜鉛、ピロリン酸第二鉄、グルコン酸銅)、ビタミン類(ビタミン A、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンB2、ビタミンB12、パントテン酸カルシウム) |
人工添加物 | なし |
成分値 | タンパク質:20.9%以上、脂質8.0%以上、粗繊維:1.1%以下、灰分:6.8%以下、水分:10.0%以下 |
※粗悪な原材料、不要な添加物の使用はなし
『このこのごはん』には青パパイヤ、鶏肉のささみ、鶏胸肉、鹿肉が含まれており、健康的な毛並みの維持に繋がります。また、モリンガ、さつまいも、マグロによる涙腺や涙管の詰まり、ドロドロ涙の予防も期待されます。小型犬では涙やけが多く、涙やけの予防が期待できるのは非常に相性が良いと言えます。
〈このこのごはんのメリット〉
- 栄養バランスが良く、かつ低脂肪・低カロリーでダイエットに適している
- 必須アミノ酸を多く含む鶏肉(ささみ、胸肉、レバー)、まぐろ等の動物性タンパク質が豊富
- 小型犬に多い「涙やけ」「毛並み」「におい」などの悩みのサポートに適している
- モリンガが使用されており、涙やけ・夜鳴き・脂肪代謝などの効果が期待できる
- 乳酸菌が含まれており、腸活にも効果的
- 国産の新鮮な原材料を使用しており、不要な添加物も未使用で安全性が高い
- オイルコーティングされていない
- 粒の「大きさ」が約7〜8mmと小型犬が最も食べやすいサイズになっている
〈このこのごはんのデメリット〉
- 通信販売のみの取り扱い
- 価格が市販のものと比較すると高い
- 鶏肉・穀物アレルギーのある犬には不向き
- 粒の「大きさ」が小さく、中型犬・大型犬には不向き
- うまか、ミシュワンと比べて粒がやや硬め
モリンガを含有するドッグフード『このこのごはん』に関しては以下の記事で詳しく解説しました。小型犬には圧倒的に、このこのごはんをオススメする理由を併せて掲載しているので、気になった方はぜひ参考にして下さい。
【このこのごはん】低カロリーで体重4キロ超のチワワに最適?やめた人の口コミを分析

\ モリンガ含有フードのオススメは「このこのごはん」/
モリンガだけじゃない!犬の総合的な健康管理の重要性
ここまで、モリンガの素晴らしい可能性について詳しく見てきましたが、最後に忘れてはならない大切なことがあります。それは、モリンガはあくまで愛犬の健康をサポートする「補助」的な役割であるということです。
モリンガを与えているからといって、日々の基本的なケアを怠ってしまっては意味がありません。愛犬の真の健康と長寿のためには、以下の要素を組み合わせた総合的なアプローチが不可欠です。
- バランスの取れた質の高い食事
愛犬の年齢、活動レベル、健康状態に合った、良質な総合栄養食を主食とすることが基本です。 - 適切な運動と体重管理
毎日の散歩や遊びを通して、適度な運動量を確保し、肥満を防ぎましょう。 - ストレスの少ない安心できる生活環境
安心して休息できる場所を提供し、過度なストレスを与えないように心がけましょう。 - 定期的な健康診断と予防医療
年に1〜2回の健康診断を受け、ワクチン接種やノミ・ダニ予防などを適切に行いましょう。病気の早期発見・早期治療に繋がります。 - 獣医師との良好な連携
何かあった時にすぐに相談できる、信頼できるかかりつけの獣医師を見つけておくことが大切です。 - たっぷりの愛情とコミュニケーション
飼い主との触れ合いやコミュニケーションは、ワンちゃんの心の安定と幸福感にとって何よりも重要です。
これらの基本的なケアの上に、モリンガのようなスーパーフードを上手に取り入れることで、愛犬の健康をさらに高いレベルでサポートすることができるのです。
Q&A:モリンガを犬に与える際よくある疑問を解決!

ここで、モリンガに関して飼い主さんからよく寄せられる質問とその回答をいくつかご紹介します。
- 子犬や老犬にも与えて大丈夫ですか?
-
基本的には与えられますが、注意が必要です。子犬は消化器官がまだ発達途中であり、老犬は消化機能や腎機能などが低下している場合があります。そのため、成犬以上に少量から始め、うんちの状態や体調の変化を注意深く観察してください。特に健康状態に不安がある場合や、持病がある場合は、必ず事前に獣医師に相談することをおすすめします。
- どのくらいの期間与えれば効果が出ますか?
-
モリンガは薬ではなく、あくまで栄養補助食品です。そのため、効果が現れるまでの期間には大きな個体差があります。すぐに変化が見られる子もいれば、数週間から数ヶ月、あるいはそれ以上継続して初めて、毛艶が良くなった、元気になったなどの変化を感じる場合もあります。即効性を期待せず、焦らずじっくりと、最低でも1〜2ヶ月は継続してみることをおすすめします。効果が見られない場合や、続けるべきか迷う場合は、獣医師に相談しましょう。
- 人間用のモリンガを与えてもいいですか?
-
高品質なオーガニック100%のモリンガパウダーであれば、人間用のものを犬に与えても基本的には問題ありません。むしろ、人間用の厳しい基準で作られているため、安全性が高い場合もあります。ただし、必ず添加物(特にキシリトールなど犬に有害なもの)が含まれていないかを確認してください。サプリメント形状のものは、犬には不要な成分が含まれていたり、量が多すぎたりする可能性があるので、パウダータイプを選ぶのが無難です。
- モリンガを与えていれば、他のサプリメントは不要になりますか?
-
いいえ、モリンガは万能薬ではありません。非常に栄養価が高いことは事実ですが、愛犬の特定の健康問題(例えば、重度の関節炎や特定の臓器疾患など)に対して、それだけで十分な効果があるとは限りません。モリンガはあくまで全体的な健康維持のサポートと捉え、愛犬の年齢、犬種、健康状態、特定の目的に合わせて、獣医師と相談の上で、必要であれば他のサプリメント(グルコサミン、オメガ3脂肪酸など)を併用することを検討してください。
まとめ – モリンガの摂取は犬の健康に対して大きな効果がある
今回は、「奇跡の木」と呼ばれるスーパーフード、モリンガが愛犬にもたらす可能性について、栄養価、期待される効果、安全な与え方、注意点、オススメのモリンガ含有フード、Q&Aまで、詳しく解説してきました。
〈モリンガが愛犬の健康維持に役立つ可能性のあるポイント〉
- 豊富な栄養素: 90種類以上とも言われるビタミン、ミネラル、アミノ酸、抗酸化物質などをバランス良く含む。
- 期待されるメリット: 総合的な栄養補給、免疫サポート、食物アレルギーの予防、皮膚・被毛の健康、関節ケア、消化器系のサポートなど多岐にわたる。
しかし、安全に利用するためには以下の点が重要です。
- 適量を守る: 過剰摂取は消化器症状や栄養バランスの偏りを招く。
- 少量から始める: アレルギーや体調変化がないか、慎重に観察する。
- 特定の健康状態・薬との相互作用に注意: 腎臓病、妊娠中、薬を服用中の場合は特に注意し、必ず獣医師に相談する。
モリンガは、正しく理解し、注意点を守って上手に活用すれば、愛犬の健康寿命を延ばし、より豊かな毎日をサポートしてくれる心強い味方になります。
しかし、最も大切なことは、疑問や不安が少しでもあれば、必ずかかりつけの獣医師に相談するということです。獣医師は、あなたの愛犬の個別の健康状態を考慮した上で、最適なアドバイスをしてくれるはずです。
この記事が、モリンガについて深く理解し、愛犬の健康管理に自信を持って取り組むための一助となれば幸いです。モリンガの素晴らしい力を借りて、愛犬とのかけがえのない時間を一日でも長く楽しんでください。
モリンガの摂取は
「このこのごはん」がオススメ!
モリンガには苦味があり、パウダーやサプリでは食べてくれない可能性があります。「このこのごはん」は、食い付きにも定評があり、継続的に摂取することを考えるとモリンガを使ったフードに切り替えることがオススメです。
このこのごはんは、体重管理・涙やけ・毛並み・においなどにお悩みの小型犬にオススメ!
参考文献:
1)尾山廣・杉村順夫・山和孝 . ワサビノキ(モリンガ)の種子・葉に含まれる有用成分とその多目的利用 . 熱帯 農業研究 . 2016, Vol.9, No.2, 41-51.
2)嶋田貴志・岡森万里子・深田一剛・林篤志・榎本雅夫・伊藤紀美子 . モリンガ葉のスギ花粉アレルゲン誘発好 酸球集積に対する抑制作用 . 日本食品化学工学会誌 . 2011, Vol.58, No.12, 604-607.
3)常山幸一 .14. 経皮感作食物アレルギーに対する東洋伝統薬物の有用性 . 上原記念生命科学財団報告集 . 2021, Vol.35, 1-7.